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ネットショップ始め方ガイド

<モール型の概要、特徴とは?>

「モール型」への出店を決めた場合、次に、どのモールに出店するべきか?という判断が必要となり、これは、商品やターゲットに加え、事業におけるネット通販の位置付けや今後の戦略、ネット通販のリテラシーなどから総合的な判断が必要となる。代表的なモールとしては「楽天市場」「ヤフーショッピング」「アマゾン」が挙げられるが、他にもリクルートが提供する「ポンパレモール」、DeNAの「DeNAショッピング」、ヤマダ電機の「ヤマダモール」など、様々なモールが増え続けている。

もっとも国内ECの流通総額が大きいのは「楽天市場」で、2兆850億円、次いで、「アマゾン」の1兆3000億円(予想)となっている。当然、流通総額の大きいモールが売上が上がりやすいと考えるのが妥当だが、その流通額のほとんどは、上位の数パーセントの人気店舗によるものであるということも理解しておくべきだろう。

一般的に「モール型」の場合、テナントは出店料のほか、売上に対して課金される販売手数料、決済手数料、モール内での広告費用、購入者に対するポイント還元の原資などを、モールに支払うことになる。モールはテナントのために、商品の出品や決済のためのシステムを提供したり、モールへの集客や販売促進のためのアドバイスなど、テナントの販売支援を行う。このあたりは、実店舗のショッピングセンターなどと同じである。

「本店型」と違い、テナントに代わってモールが行ってくれる圧倒的な集客力が最大の特徴であり魅力である。ただし、実店舗のショッピングセンターと違い、施設に入館した消費者が自社の店舗の前を自然に横切ったりするわけではないので、独自の集客努力をしない限り自社店舗に入店させることは難しいので、その点は覚悟が必要。

また、店舗の構築(デザイン)は、モールが提供しているテンプレートを使って自身で制作することも可能だが、初心者の場合は思った通りのデザインにはなりにくく、他店との差別化を図りたい場合は、外部の制作会社に依頼することも検討しよう。

<本店型の概要、特徴とは?>

「本店型」とは、独立した個店として運営する形態で、本店を立ち上げるには、サーバー、ショッピングカートが最低限必要となる。

本店構築の際の選択肢としては、①スクラッチ開発(既存製品を使用せず、全て独自で開発すること)、②パッケージ製品を使用、③サーバーとカートシステムが一体となったサービスを利用、④現在使用中のサーバーにカートシステムだけを付加、と大きく分けて四通りが考えられる。

①のスクラッチ開発の場合、自社の要望に沿って一から開発するため、自由に設計出来るが、イニシャルコストは数百万円から数千万円となり、このコストを回収するのは至難の業、②のパッケージ製品は、例えば「EC-CUBE」というオープンソースをカスタマイズした「EC-orange」や、「コマース21」などがあり、こちらの場合もコストは数百万円規模になるが、オープンソースである「EC-CUBE」を独自にカスタマイズすることも可能なので、その場合は、数十万円程度から構築可能だ。ただ、①、②ともに、ある程度の専門知識が必要となり、ネット通販初心者にとってはメンテナンスの面で不安が残る。③、④の場合、ASPを利用することになり、代表的なものとして「ショップサーブ」「メイクショップ」「カラーミー」「フューチャーショップ」などがある。

ただし、ASPの「本店型」が、「モール型」より費用がかからないと思ったら大間違いで、サーバー代、カートシステム使用料、決済手数料、ドメイン維持費などが必要となり、集客のためのリスティング広告などの宣伝費はモールと同等かそれ以上に必要になる場合もある。それでも、メンテナンスなどサポート面が厚いため、ネット通販初心者にはこちらがオススメと言える。また最近では、決済手数料以外は無料でネット通販を始められる「BASE」や「STORES.jp」といったサービスも注目を集めており、選択肢は豊富にあるので、総合的に判断したい。

<楽天市場の特徴>

「楽天市場」の場合は、その圧倒的な集客力が最大の魅力である。

「楽天市場」のユーザーにとっては、楽天ポイントを使う、貯めるということが誘因となってリピート率が高まり、それが集客に大きく貢献している。自然、「楽天市場」内の、ある店舗のリピーターが、「楽天市場」内の他の店舗で購入する確率も高くなり、人気店舗の“おこぼれ”に与かることも少なくない。

モールに集客するためのプロモーションも、「楽天スーパーセール」「お買い物マラソン」「楽フェス」など、毎月のように何らかのイベントを実施しており、集客支援については最も充実しているといえる。ただし、モールへの集客は行ってくれるが、モール内での集客は各店舗が独自に行う必要があり、その集客コストの負担が利益を圧迫する。例えば、モール内に掲載する広告、モール内での検索時にページ上部に掲載されるクリック課金型の広告、メールマガジン配信料、SNSの使用料、購入者に還元するポイント原資、アフィリエイト手数料など、ほとんどのプロモーションに費用がかかる。とくに、「楽天市場」の場合、前述の通り楽天ポイントユーザーが多いため、競合が多い商品の場合は、ポイント還元率を10%、20%など大きな設定にしないとインパクトが少なく、集客の反応も悪くなる。

また、自店舗の顧客に対するアプローチは、楽天内に限られるという点も理解しておく必要がある。つまり、「楽天市場」への販売課金を避けるため、本店など「楽天市場」以外のサイトに誘導しようとするような行為は一切禁止されているということである。当然、「楽天市場」の店舗から、外部サイト等へのリンクも禁止されている。コスト面や様々な制約、突然変わるレギュレーションなど、色々と難しい面もあるが、本格的にネット通販を行うのであれば、現在のところ避けては通れないモールであることは間違いない。

<ヤフーショッピングの特徴>

現在、もっとも出店数を伸ばしているのが「ヤフーショッピング」で、2013年から2015年にかけて約16倍もの店舗数に増えており、「楽天市場」の約8倍にもなる。これは、2013年11月以降、出店料、販売手数料を廃止したことによるもので、これが出店数を大きく伸ばしている要因であるが、実際に稼働している店舗がどれくらいあるのかは不明で、出店料が無料なので、とりあえずアカウントだけ取得しておこうという店舗が多いことが想像できる。

オークションを除くショッピングだけの流通総額は3901億円で、「楽天市場」の約5分の1であることからも分かる通り、出店する事業者のリスクが低いため、他のモールに比べると、どうしても販売努力を怠り、売上が伸び悩む店が多いのだろう。ただ、初めてネット通販に参入する事業者にとって、ネット通販がどういうものかを理解する上では、これ以上のモールはないともいえる。

最近の傾向として、先ずは「ヤフーショッピング」でネット通販の運営に触れ、その後、「楽天市場」、「本店型」に出店していくという流れがあり、初心者にとっては参入しやすいのではないだろうか。中には、自社ホームページで商品を紹介し、購入ボタンをクリックすると「ヤフーショッピング」の該当商品のページにジャンプさせて、買い物カゴの代わりに使用している店舗もある。この方法だと、「本店型」よりもコストをかけずにネットショップの運営が出来る場合もある。デメリットとしては、店舗数が急激に伸びている点や、費用が掛からないという事情から、モールによる店舗のサポートが不十分なところもあり、ネット通販初心者には不安な部分もある。

<アマゾンの特徴>

「アマゾン」の契約には、小口出品と、大口出品があり、“出店”というよりも“出品”という感覚に近い。

小口出品の場合は、月に予測される注文数が49点以下の店舗が対象で、月間の登録料はなく、商品が1点売れるごとに発生する100円の基本成約料のほか、販売手数料及びカテゴリー成約料が課金される。大口出品の場合は、月額4,900円の登録料と販売手数料のみで販売することができる。小口出品と大口出品では、料金体系の他に、管理ツールで使用できる機能にも違いがある。

本格的にネット通販を行うのであれば、迷わず大口出品を選ぶべきだ。店舗デザインは所定のレイアウトに沿ったものになるため、他店との差別化を図りにくい。そのため、型番商品を扱っていて、他店よりも価格優位があるような店舗にはオススメだが、ブランド力で勝負したい店舗には難しい面もある。ただ、商品を登録するだけでネットでの販売が可能になるので、初心者でもすぐにネット通販をスタートすることが出来る点や、サポート体制が充実しているという点も魅力だ。